東海眼科 TOKAI EYE CLINIC

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白内障治療方法 について

白内障手術について

現在当院の白内障手術のほとんどが、超音波乳化吸引術(PEA)で行っています。

PEAでは切開創が小さく(2.0~3.0mm)時間も短縮でき、より少ないダメージで手術を行うことができます。

手術時間は10~15分で、経過がよければ手術の翌日には退院できます。尚、当院では日帰り手術も行っています。

ちょっと一言

白内障手術の時期については、昔では、視力0.1をきったらとか、ほとんど見えなくなってから手術の適応という時代がありましたが、
最近の生活スタイルから早めに手術をうけられる方が多くなっています。手術の適応については担当医師にご相談して下さい。

日帰り白内障手術について

近年白内障手術を日帰りで希望される患者さんが多くなってきました。

当院でも日帰り手術を行っていますが、これには適応条件(社会保険委員会答申)を満たした方を対象にしています。

(有床診療所、又は病院を原則とする)

すなわち

A)医師側の条件として

  1. 眼科専門医師、眼内レンズ挿入術に十分に習熟している事
  2. 医師数が2名以上である事
  3. 手術室が独立しており、設備、管理体制、スタッフが十分であり、急変にも対応できる環境である事
  4. 夜間、緊急時を含めて、患者さんの対応が可能な体制である事

B)患者さん側の条件として

  1. 全身疾患(高血圧、糖尿病etc..)がある場合、それが十分にコントロールされている事
  2. 重篤な眼疾患(緑内障、ぶどう膜炎、糖尿病性網膜症)がなく、術後合併症が予想されない事
  3. 理解力、自己管理が十分であり、家族の協力が得られる事
  4. 通院に便利な事、毎日でも通院可能な事

新しい多焦点レンズのご案内

1.白内障と白内障手術

白内障とは、加齢により水晶体がにごり、次第に見えにくくなる病気です。

白内障手術は、にごった水晶体を取り除き、その代わりに眼内レンズを入れる手術です。

白内障手術は進歩し、手術中の合併症や手術後の炎症の発生率も低くなり、現在では、国内年間約100万件程行われ、
多くの方が手術後の感激を味わっておられます。

手術は小さな切開で眼内にレンズを入れることができ、短時間で終了します。手術当日の帰宅もできるほどです。

眼内レンズを入れた後の一定期間、まぶしさを感じたり、違和感があることがありますが時間が経つにつれて次第に軽減されています。

眼内レンズには従来から用いられてきた「単焦点レンズ」に加えて、新たに「多焦点眼内レンズ」がでてきました。

現在のところ「多焦点眼内レンズ」は保険適応外で手術代が自費負担となります。

2.単焦点眼内レンズ(現在多く使用されている:保険適応)

白内障手術に使用する眼内レンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの2種類があります。単焦点眼内レンズはその名が表すとおり、
1つの距離に焦点を合わせた眼内レンズのことです。単焦点眼内レンズを入れた後は白内障のにごりがなくなり非常に見やすくなりますが、
1つの焦点しか合わないため、手元の新聞も遠くの看板も両方の距離がくっきりと見える訳ではありません。

近く(手元の距離)に焦点を合わせた眼内レンズを入れた方は、運動をする時や、知らない町を歩くときには、遠近両用のめがねが必要となります。

遠く(数メートル先)に焦点を合わせた方は、写真のように、遠方の値札はある程度読めますが、手元のメモを読むときに、
近距離用のめがねが必要となることがあります。

単焦点眼内レンズの見え方 手元のメモの字が読めません。

3.多焦点眼内レンズ(新しいレンズ:保険不可)

多焦点眼内レンズは、焦点を1つの距離のみに合わせる単焦点眼内レンズと異なり、遠距離、中間距離、近距離など複数に焦点が合います。

写真のように近くのメモや、遠くの値札にも焦点が合うようになります。

多焦点レンズは、若い頃のような見たい所に焦点を自由に合わせてくれる水晶体とは違うので、位置により見えにくい場合は
めがねが必要となることもあります。また細かい文字を読んだり、長時間読書をする時なども、めがねをかけた方が楽な場合もあるでしょう。

多焦点眼内レンズの見え方 手元のメモや遠くの値札もみえます。

それでも単焦点眼内レンズを入れた後のように、見たい所やものの位置に合わせて、いくつもめがねを使ったり、
頻繁にめがねをかけたりはずしたりすることから開放されます。

職業柄、めがねやコンタクトレンズの装用ができない方はもちろん、めがねをかける頻度や本数を減らしたい方には好ましいといわれています。

欧米では、老眼矯正の選択肢として多焦点眼内レンズを入れる人もいます。

多焦点眼内レンズは遠距離、中間距離、近距離など複数に焦点を合わせられるよう設計されています。

多焦点眼内レンズでの見え方に脳が慣れるには、年齢や個人間の差はありますが、一般に数ヶ月程度かかるといわれています。

また暗いところでは単焦点眼内レンズと比べ、くっきり感がやや落ちる可能性もあります。薄暗い場所や夜にライト等を見ると、
光の輪やまぶしさを感じることもありますので、特にレンズを入れた後の数ヶ月は、夜間の車の運転などには注意が必要です。

また、多焦点眼内レンズを選択されるときは、両方の眼に多焦点眼内レンズを入れた方が遠距離、中間距離、近距離において良い見え方が期待できます。

4.多焦点レンズの向いてる方

  • 遠視・正視又は強度近視
  • 眼鏡をしたくないとの希望の方
  • 夜間のライトのまぶしさが出る可能性を承諾できる方
  • 両眼共手術を受ける方

5.多焦点眼内レンズが不向きな方

  • 老眼鏡が不要な近視
  • 角膜乱視が強い
  • 瞳孔が小さい(3㎜未満)
  • 職業ドライバー、パイロット
  • 白内障以外の眼病のある方
夜間ライトがまぶしい

6.注意して頂きたいこと

  • 白内障手術の合併症の一つとして挙げられる後嚢破損が起こった場合は、予定していた多焦点眼内レンズが入れられない場合があります。

    その場合、単焦点眼内レンズになることやレンズの 挿入自体できないことがあります。

  • 多焦点眼内レンズを用いる白内障手術は、健康保険の適応外ですが、
    先進医療により術前術後の診察・検査、薬代、入院等に公的医療保険が適応になります。

7-1.先進医療特約

  • 先進医療とは、厚生労働大臣が保険適応外の先端的な医療技術と保険診療との併用を一定の条件を満たした施設のみに認める医療制度です。
  • 東海眼科は多焦点レンズ・前眼部OCT検査・PDT(光線力学療法)について先進医療認定施設です
  • 先進医療に認定された医療機関以外で先進医療と同様の治療・手術を受けても先進医療とみなされません。

    この場合、全てが公的医療保険の対象外となり診察料などを含め全額自己負担となります(表1)。

    先進医療に認定されると「先進医療にかかる費用」は自己負担となるものの、術前術後の診察・検査、薬代、入院等に公的医療保険が適応になり、
    今までよりも患者様の経済的負担が軽減されます。

表1:先進医療に認定されていない場合

先進医療にかかる費用
(手術費用)
全額自己負担
診療・検査・薬代
・入院料等

表2:先進医療に認定されている場合

先進医療にかかる費用
(手術費用)
自己負担
診療・検査・薬代
・入院料等
保険適応
(1割、3割の負担)

7-2.さらに民間医療保険にご加入されている場合は・・・

先進医療にかかる費用が全額給付になることもあります。

民間の医療保険の中には先進医療にかかる費用を保障の対象にした特約やプランがあります。

多くの先進医療保障特約の保険料は月々100円などと割安で人気の商品となっているようです。

先進医療にかかる費用が全額給付されることもありますので、ご加入の保険会社へあらかじめご確認ください。

例:先進医療の費用を保障する医療保険にご加入の場合の費用例

先進医療にかかる費用
(手術費用)
保険会社より
全額給付
診療・検査・薬代
・入院料等
保険適応
(1割、3割の負担)

白内障手術:単焦点眼内レンズ(片眼)

一般 高齢者
3割負担 1割負担 2割負担 3割負担
入院 70,000円
120,000円
30,000円
40,000円
50,000円
60,000円
70,000円
90,000円
外来 50,000円 14,000円 14,000円 55,000円

8.多焦点眼内レンズの費用

保険診療
単焦点眼内レンズを入れる通常の白内障手術は、健康保険の対象となるため、公的な健康保険証をご持参いただくと、
費用の一部を国や健保組合などが負担し、残りが患者さんの負担となります。
先進医療
一方、多焦点眼内レンズを入れる白内障手術は、健康保険の対象外のため、診察・検査・手術に関する全ての費用は、自費負担となります。

保険を使う承認を得ていない技術・薬剤・器械などを一部でも使用する場合、本来は保険が適応される部分も含め全てが自費負担となります。

多焦点眼内レンズを入れる白内障手術を例に挙げると、多焦点眼内レンズは保険適応外のため、
手術に関する手術前検査・手術・一定期間の手術後の定期健診・薬剤費などの全てが自費負担の自由診療となります。

自由診療に関する費用は、健康保険の「高額医療費」の対象にはなりません。

9.多焦点眼内レンズを入れる白内障手術費用

片眼35万円、両眼70万円(税別)

上記費用に含まれるもの
手術前検査、手術前点眼薬、白内障手術、多焦点眼内レンズ、手術後3ヶ月までの診察検査・薬剤
上記費用に含まれないもの
入院滞在費1泊10,000円(退院時の支払い)、診断書文書料

*手術後の経過により、角膜屈折矯正手術(LASIK/レーシック)が必要になることがあります。

その場合の追加費用は、片眼5万円です。多焦点眼内レンズに興味がある方はまず診察をお受けになって下さい。